和道流空手の歴史と特徴とは?

そもそも和道流って何?

空手といえば「押忍!」「バシッ!」って感じで力強く攻撃するイメージあると思うんですよね?

でも和道流はちょっと違うんです。

どっちかっていうと「スッ」「サッ」って感じ。

力でゴリ押しするんじゃなくて、相手の力を利用してサラリといなす(往なす)

要するに、「喧嘩しないで勝つ」のが得意な流派なんです。

で、これを作ったのが大塚博紀(おおつかひろのり)先生

この先生、ただの空手家じゃくて、実は柔術の達人だったんです!

✳️ 「往なす(いなす)」っていう言葉は、相手の攻撃や勢いをうまく受け流す っていう意味。

和道流誕生秘話 〜空手 × 柔術のハイブリッド〜

大塚先生は若い頃から「柔術」っていう、相手の力を利用して戦う武術を学んでたんです。

これがすごい!

敵の攻撃をいなして、スルッと技をかけてしまう。

でも、時代が変わって柔術が廃れそうになってきた頃、「空手ってのがすごいらしいぞ!」って話を聞くわけです。

そこで大塚先生、沖縄の船越義珍(ふなこしぎちん)先生に弟子入りして空手を学ぶんです。

「これはすごい!」と感動した大塚先生、でもこう思いました。

「空手もいいけど、柔術の技を入れたらもっと面白くなるんじゃないか!?」

そこで、自分の得意な柔術と、学んだ空手を融合させて作ったのが 和道流 なんです!

和道流の特徴 〜まるで武道のカクテル〜

和道流の面白いところは「空手 + 柔術」だから、他の流派とはちょっと違う動きが多い。

1. 相手の攻撃をかわす!

他の流派が「受け止める」「弾く」なら、和道流は「いなす」!相手がパンチしてきたら、ちょっと横に動いてヒョイッと避ける。

これ、まるで武道界の忍者みたいでカッコいい!

2. 関節技もある!

空手といえば「突き」「蹴り」だけかと思いきや、和道流には柔術由来の「関節技」が入っています。

つまり、ガッツリ組んでも戦える、ことになっている。

3. 戦わずして勝つのが理想!

これは大塚先生の教えなんですけど、「本当の武道は、戦わずに済むことが最強の技」っていう考え方。

つまり、戦う前に相手の気を制する ことが大事なんですね。

ちょっと面白いエピソード

和道流って海外でも人気があるんですけど、昔、あるイギリスの選手が「和道流の動きってまるでダンスみたい」って言ったことがあるんです(笑)。

確かに、スムーズで優雅な動きが多いから、空手というより「舞うように戦う」って感じなんですよね。

あと、大塚先生はすごく研究熱心な人で、なんと 90歳 まで現役で空手を教えてたんです!

「武道は一生修行」っていうのを、本当に体現してた人だったんですね。

まとめ

😊 和道流は、空手と柔術のいいとこ取りをした「戦わずして勝つ」武道

😊 動きはスムーズでしなやか、関節技もあって、まるで武道のカクテルみたいな流派

😊 力がなくても戦えて、「頭を使って勝つ」っていうのが和道流の面白いところ

まさに 「戦わないで勝つ」究極の空手 というわけですね!

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。