「床の間は神聖だから上がっちゃダメ?」—歴史と真実を解説します!

みなさん、「床の間には上がっちゃダメ!」って聞いたことありますよね?

「そこは神聖な場所だから」とか、「昔からの決まりだから」とか言われるけど、実際のところどうなの?って思いませんか?

今回は、この「床の間の謎」にズバッと切り込んでいきます。

そもそも床の間ってなんなの?

床の間っていうのは、いわば「家の中の特別なショーケース」みたいなもの。

仏壇みたいに拝む場所でもなく、畳の間のただの角っこでもない。

格式とセンスを見せるための空間なんです。

もともとは武士のステータスシンボルでした。

「俺んち、こんなに立派な掛け軸あるぜ!どうよ?」みたいな感じです。

今でいうと、リビングに高級スピーカーやオシャレな絵を飾って「この家、センスあるでしょ?」ってやるのと一緒。

戦国時代の武士たちが、権威や格式を示すために作ったのが始まりで、それが江戸時代になると、庶民の家にも広まっていったんです。

なぜ床の間に上がっちゃダメって言われるの?

さあ、ここで本題です。

「床の間に上がるな!」って言われる理由は、大きく分けて3つあります。

身分の象徴だったから

昔は、お殿様や偉い人が座る場所だったんです。

だから、一般人がホイホイ上がるのは「おい、それ、畏れ多いぞ!」ってなるわけです。

今でいうと、会社の社長室にズカズカ入って社長の椅子に座るようなもの。

それは、怒られますよね。

そこに神様やご先祖様がいる(ことになっている)

床の間には掛け軸や花が飾られますが、実はこの掛け軸、昔から「神仏の絵」や「教えの書」がよく飾られてたんです。

だから、「ここは神聖な場所」っていう考えが広まったんです。

仏壇みたいなもので、「ご先祖様や神様がいるから失礼のないようにしなさい」ってことですね。

床の間の構造上、上がると危ない

床の間って普通の畳の部屋よりちょっと高く作られてるんです。

だから、上がると段差がある分、踏み外したり、バランスを崩してゴロンと転ぶことも。

もしそこで高価な壺や掛け軸を倒しちゃったら…家主は血の涙を流しますよね。

「床の間に上がると神様が怒るぞ!」じゃなくて、本当の理由は「床の間に上がると家主が怒るぞ!」だったんです(笑)。

でも、絶対に上がっちゃダメなの?

結論から言うと、「絶対にダメ!」ってわけではないんです。

例えば、床の間に仏壇を置いてる家では、ご先祖様に手を合わせるために床の間に座ることもあるし、床の間の掃除をするときには、当然上がることになります。

要するに、「意味を理解して、TPOをわきまえればOK!」ってことですね。

まとめ

1. 床の間は、昔の武士が「オシャレ&格式」を見せるために作った場所

2. 神様やご先祖様を祀る空間とされているので、むやみに上がるのはNG

3. 物理的に段差があるので、壊したり転んだりしないように注意

4. でも絶対に上がっちゃダメなわけじゃない!掃除や仏壇のお参りならOK

つまり、「ただの伝統だから」とか「神聖だから」って理由だけでダメってわけじゃない

でも、「なんとなくマナーとして守ると常識がある人」って感じですね。

日本の伝統って、知ると面白いし奥が深いですね。

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。