親が「この子に忍耐力をつけさせよう!」と思ったら?

忍耐力とは?

忍耐力っていうのは、「辛抱して耐える力」だと思われがちですけど、本当は「自分の気持ちをコントロールする力」なんです。

だから、親が「この子に忍耐力をつけさせよう!」って思って、やたら厳しくしたり、我慢を強要したりすると、逆にうまくいかない。

むしろ、子どもが「この状況をどう乗り越えようかな?」って考える力を育てることが大事なんです。

じゃあ、具体的に親が何をすればいいのか?

① 「楽しさ」と「小さな挑戦」をセットにする

忍耐力って、いきなり大きな試練で鍛えられるものではないんです。

小さなチャレンジをクリアして、「できた!」っていう成功体験を積み重ねることが大事。

例えば、ゲームが好きな子なら「このゲーム、ちょっと難しいけどクリアできるかな?」って挑戦させる。

勉強でも、「10分間だけ集中してやってみよう!」っていう短い時間から始める。

そうすると、脳が「やればできる!」って学習するんですね。

ここで大事なのは、「楽しさ」とセットにすること。

楽しくないと人間は続けられないから。

ゲーム感覚で「やったら面白いことがある!」って思わせると、子どもは自然に挑戦するようになるんですね。

② 「待つ力」を親が見せる

親がせっかちだと、子どもも「すぐ結果を求める」ようになってしまう。

だから、親がまず「待つ力」を見せることが大事。

例えば、子どもが靴を履くのに時間がかかっても、「早くしなさい!」って言わずに、黙って見守る。

宿題をしてるときも、「ちゃんとやってる?」ってすぐ確認せずに、終わるまで待ってみる。

そうすると、子どもは「じっくり取り組むことって大事なんだな」って感じるようになる。

だって、親が「焦らない姿」を見せてるんだから、子どもも自然とそうなりますよね。

③ 失敗を責めずに「気づかせる」

忍耐力がある子って、「失敗しても立ち直れる子」なんです。

だから、子どもが失敗したときに、「なんでできないの!」って責めると、チャレンジする気持ちがなくなってしまう。

むしろ、「どうしたら次はうまくいくと思う?」って問いかけて、考えさせることが大事。

例えば、子どもが工作を作ってて、うまくいかなくてイライラしてたら、「そういうとき、どうしたらいいかな?」って聞いてみる。

すると、最初は「わかんない!」って言うかもしれませんけど、「ちょっと休憩してからやる?」「別の方法を考えてみる?」ってヒントを出してあげると、だんだん「乗り越える力」がついてくる。

こういうのを繰り返してると、子どもは「どんなことも工夫すればなんとかなる」って思えるようになるんですね。

忍耐力って、ただ「我慢させること」じゃなくて、「自分で乗り越える力」を育てることなんです。

まとめ

親ができることは、

「小さな成功体験を積ませる」

「親が待つ力を見せる」

「失敗しても考えさせる」

の3つ。

この3つをやってたら、子どもは自然と「どんなことも乗り越えられる力」を身につけていくようです。

大事なのは、「楽しく、ゆっくり、気づかせる」こと。

子どもに忍耐力をつけさせたいなら、まずは親が「楽しんで待つこと」から始めてみようではありませんか!

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。