礼儀シリーズ:「おじゃまします」と「おじゃましました」の深い意味とは・・・

うちの道場訓には「大きな声で挨拶をします」というのがあります。

みなさん、お友達の家や誰かの部屋に入るとき、「おじゃまします」って言っていると思います。

これ、ただのマナーだと思ってたら大間違いなんです。

「おじゃまします」には、人生を楽しくする秘密がぎっしり詰まってるんです

今回はこの「おじゃまします」「おじゃましました」の 「深~い意味」 を探っていきたいと思います。

そもそも「おじゃまします」って、どういう意味?

「おじゃまします」を漢字で書くと 「お邪魔します」 になります。

「邪魔(じゃま)」って、何かの 邪(よこしま)な気 を「間」に入れること、つまり「相手の都合を乱す」ってことなんです。

だから、「おじゃまします」には、こんな意味が込められています。

「これからあなたの大事な空間に入ります。ちょっとお邪魔しますね」

これを言うことで、相手に「勝手に入るんじゃなくて、ちゃんと礼儀を持って入りますよ」って伝えることができるんですね。

つまり、「おじゃまします」はただの挨拶じゃなくて、「相手への思いやり」 が詰まった言葉なんです。

「おじゃまします」を言うと、なぜか歓迎される

たとえば、あなたの家に友達が遊びに来たとします。

【パターンA】
いきなり ズカズカ と入ってきて、「よおっ!」

【パターンB】
玄関で ニコッと笑って 「おじゃまします!」

どっちが嬉しいでしょうか?

… 絶対にBですよね。。。

なぜかというと、「おじゃまします」を言う人は、 「相手の家を大切にしている」 からです。

相手が大事にしている空間に、「入らせてもらいます」という気持ちを込めて入る。

だから、言われたほうも「どうぞどうぞ、ゆっくりしていってね」ってなるんです。

逆に、何も言わずにズカズカ入ると、「ちょっと! ここ、あなたの家じゃないよ?」って気持ちになりますよね(笑)。

つまり、「おじゃまします」には…

「相手の空間を尊重することで、自分も心地よく迎えられる」 というすごい効果があるんです。

じゃあ、「おじゃましました」って何?

さて、家に入るときは「おじゃまします」ですが、帰るときは?

そう、「おじゃましました」ですよね。

この 「おじゃましました」、実はもっとすごいんです。

入るときに「おじゃまします」と言うのは、「今からちょっとお邪魔しますよ」という気持ち。

でも、帰るときに「おじゃましました」と言うのは…

「長い時間お邪魔しました。でも、あなたの大切な空間を尊重して過ごしましたよ」

これ、言われたほうはめちゃくちゃ嬉しいんです。

たとえば、お店で買い物をしたあとに「ありがとう」と言われたら、「また来てね!」って気持ちになりますよね?

それと同じで、「おじゃましました」と言うことで、相手も「また来てね!」って思うんです。

つまり…

「おじゃましました」= 次も気持ちよく迎えられる魔法の言葉

「おじゃまします」を言うと、人生がうまくいく

「いやいや、たかが挨拶で人生が変わるわけないでしょ」って思うかもしれませんが、

… 実は、変わるんです。

なぜなら、この言葉には 「人との関係をよくする力」 があるからです。

友達の家で 
→ 「おじゃまします!」と言えば、感じがいい。

仕事で誰かのオフィスに行くとき →
「おじゃまします!」で、第一印象アップ。

親戚の家でも →
「おじゃまします!」で、かわいがられる。

つまり、「おじゃまします」を ちゃんと言える人 って…

どこに行っても歓迎される人になる

逆に、何も言わずにズカズカ入る人は、どこに行っても「なんか無神経な人だな…」と思われてしまうかもしれません。

まとめ

「おじゃまします」は、ただのマナーではなくて 「相手への思いやり」 を伝える最高の言葉でした。

この言葉をちゃんと使うと…

✅ どこに行っても気持ちよく迎えられる

✅ 「感じのいい人だな~」と思われる

✅ 人間関係がうまくいく

たった ひと言 でこんなにいいことがあるなら、言わない理由がありませんよね?

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。