なんで道場で「正面に礼!」ってやるの…? 意味は、何…?

「正面に礼!」って、なんでやるの?

武道の稽古の最初にね、先生が 「正面に礼!」 って言いますよね?

そしたらみんな、ピシッと座って ペコッ! ってお辞儀するわけです。

でも、初心者の頃はこう思うわけ。

「え、誰もいない壁に向かって礼してる…?」

「オレ、今、道場の壁と心を通わせてる!?」

いやいや、違うんです(笑)。

これはですね、ちゃんとした 意味 があるんですよ!

 神様にご挨拶!

武道の道場にはね、だいたい 神棚 ってのがあるの。

神棚っていうのは、武道を見守ってくれてる 神様のVIP席 みたいなもんかな。

で、「正面に礼!」ってのは、要するに 「神様、おはようございます!今日もよろしくお願いします!」 っていうご挨拶なの。

ただ、心の中では 「今日の組手、あの先輩が手加減してくれますように・・・!」 とか思ってる人もいるわけ(笑)。

いやいや、そういうお願いじゃなくて、ちゃんと 「稽古をがんばる心」 を整えるための礼なんですよね。

 先輩・師匠・ご先祖様に感謝!

武道ってのは、誰かが「オレが考えたぜ!」って突然生まれたもんじゃなくて、

何百年もかけて、たくさんの人たちが作り上げたもの なの。

だから、「正面に礼!」ってのは、「今こうして武道を学べるのは、先輩たちのおかげです!」 っていう 感謝の気持ち なんだよね。

でも、たまにこんな人いるよね?

「創始者の写真に礼?…誰、このおじいちゃん?」

いやいや、その 「おじいちゃん」 がいなかったら、君の空手も道場もなかったんだからね!?

しっかり感謝して、ペコッと礼をしましょう!

 道場に「よろしくお願いします!」

道場ってのは、ただの建物じゃないの。

ここで自分が成長して、強くなって、仲間と学ぶ 大切な場所 なんだよね。

だから、「正面に礼!」ってのは、道場そのものに向かって、

「今日もよろしくお願いします!」

「オレ、ここでまた一つ成長します!」

っていう 決意表明 みたいなもんなの。

正面に礼をしながら、

「今日もケガなく無事に終わりますように!」 

って、道場にお願いするのもありかなと思う。

 気持ちを切り替えるスイッチ!

道場に入るまでは、みんな 「学校!仕事!ゲーム!YouTube!」 っていろんなこと考えてるじゃない?

でもね、武道ってのは 「今、この瞬間に集中する!」 ってのが大事なの。

だから、「正面に礼!」ってのは、「よし!ここからは武道モードだ!」っていうスイッチを入れる時間なんだね。

でも、たまにいるよね?

「正面に礼!(ボーッ・・・)」

「正面に礼!(家に帰ったら何しようかな・・・)」

いやいや、気持ちが入ってないと、後で先生に 「おい、集中しろ!」 って怒られますからね(笑)。

【まとめ!】

😊 「正面に礼!」は、神様へのご挨拶!

😊 「正面に礼!」は、武道の先輩たちへの感謝!

😊 「正面に礼!」は、道場そのものを大事にする心!

😊 「正面に礼!」は、武道モードに切り替えるスイッチ!

礼っていうのは、ただのお辞儀じゃなくて、心を整える時間 なんだね。

次に道場で「正面に礼!」をするときは、

「オレは今、神様とご先祖様と道場に感謝して、心をピシッと整えてるんだ!」

って思ってみましょう!

そしたらね、不思議と 武道の稽古がもっと楽しくなりますから。

最初は 「壁に話しかけてるみたいで不思議」 って思うかもしれないけど、今日も 「正面に礼!」して、楽しく稽古しましょう!

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。