「稽古」と「練習」って、何が違うの?

「稽古」って言葉、よく聞きますよね? でも、「練習」とはちょっと違うんです。

「え? どっちも同じじゃないの?」って思ったあなた!

今日は、この違いを楽しく教えますよ!

1. 練習は「技を覚える」時間

まず、「練習」っていうのは、空手の技を「できるようにする」ための時間

たとえば、前蹴りを覚えるとき、最初は「うまく足が上がらない~!」ってなりますよね?

そこで何回も蹴って、「あ、こうやると上手くいく!」って覚えていく。

これが「練習」なんです。

つまり、技の形を覚えて、できるようになるための時間

イメージで言うと、「料理のレシピを見ながらカレーを作る」みたいなもの。

最初は手順を確認しながら、「あれ? ルーはいつ入れるの?」ってなりますね?

でも、繰り返して作るうちに、だんだん上手くなってくる。

これが練習のイメージです!

2. 稽古は「技を磨いて、自分のものにする」時間

じゃあ、「稽古」って何かっていうと…これは 「技を自分のものにする時間」 なんです!

練習で覚えた技を、もっと深く、もっと強くするのが稽古。

「ただ蹴る」じゃなくて、「相手の動きを見て、いつ蹴るべきか考える」とか、そういうことまでやる。

たとえば、さっきのカレーの話でいうと、稽古は 「レシピなしで、自分の好きな味に仕上げる」 ってこと!

レシピを見なくても、「今日はちょっとスパイスを足してみよう!」とかできるようになるのが、稽古なんですね。

つまり、稽古っていうのは、ただ技を繰り返すんじゃなくて、「もっといい方法はないかな?」って考えながらやるものなんです。

3. 練習は「学校の勉強」、稽古は「人生の勉強」

練習は、学校の授業みたいなもの。

「こうやってやるんだよ」って教わって、それを繰り返してできるようにする。

でも、稽古はちょっと違う。

「この技をどうやったら一番強く使えるかな?」とか、「この動きって、他の技に応用できるかな?」って考える時間。

これって、まさに「人生の勉強」と同じです!

たとえば、大人になると「どうやったら仕事がうまくいくかな?」とか「どうやったら人と仲良くできるかな?」って考えますよね?

稽古も同じで、「もっと上手くなるには?」って考えながらやるものなんですね。

まとめ

「練習」は道、「稽古」は旅!

「練習」は、空手の技を覚えるための道。

「稽古」は、その道を歩きながら、自分だけの旅をすること。

だから、先生が「今日の稽古も気合い入れていこう!」って言ったら、「よし! ただやるんじゃなくて、しっかり考えながらやろう!」って思ってみてくださいね!

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。