空手を習うと集中力が上がるっていうけど、本当なの…?

空手を習うと集中力が上がるって言われますけど、「なんで?」って聞かれると、ちゃんと説明できる人は意外と少ないと思います。

今回は、それをわかりやすく、面白く説明していきます!

「気を抜いたら痛い目に遭う」法則

まず、人間って「ヤバい!」と思ったときに一番集中するんです。

たとえば、道を歩いてて急に自転車が猛スピードで向かってきたらどうします?

ボーッとしてる人でも一瞬で「やべっ!」ってなって、サッと避けますよね?

空手も同じ。

試合でも形の稽古でも、「気を抜いたら負ける」「気を抜いたら突かれる」っていう状況だから、自然と集中するようになるんです。

ゲームで言うと、常にHP1でボス戦やってるみたいなもんです(笑)。

一瞬でも油断したらやられるから、脳が勝手に集中モードに入る。

この「集中モード」を何度も繰り返すことで、普段の生活でも自然に集中できるようになるんですね。

「一瞬で判断する」トレーニング

空手の試合や組手って、一瞬の判断で動かないといけません。

「相手の蹴りがくる!」

「今なら反撃できる!」

こういう判断を毎回、瞬時にしなきゃいけない。

これって、いわば「脳の筋トレ」なんです。

普段の生活でも、「今やるべきことは何か?」を瞬時に判断できるようになります。

結果、「気が散る前にやるべきことをやる」っていう集中力が身につくんです。

たとえば、テスト勉強や仕事でも「今やる!すぐやる!」ってスイッチが入るようになる。

「あとでやろう~」とか「なんかスマホ触っちゃうな~」みたいなのが減るんです。

「形は究極の集中力トレーニング」

空手には「形」っていう、一人で決まった動きをする練習があります。

でね、形って「ただ動けばいい」わけじゃなくて、手の角度、足の向き、呼吸、目線…

全部意識しなきゃいけない。

この「複数のことを同時に意識する」って、めちゃくちゃ脳を使うんです。

しかも、やればやるほど精度が上がっていく。

だから、形をしっかり練習している人は、他のことでも集中しやすくなるんです。

たとえば、勉強するときも「一つのことに集中する力」が鍛えられてるから、

周りがうるさくても「今はこれに集中!」ってスッと切り替えられるようになるんですね。

「礼儀=集中力の訓練」

空手では「礼に始まり礼に終わる」って言いますよね。

道場に入るときは「お願いします!」と元気よく挨拶するし、

稽古中も「先生の話を聞くときは姿勢を正す」「相手の目を見て話す」など、

礼儀作法がすごく大事にされます。

これって、全部「意識を向ける練習」なんです。

だらしない姿勢でボーッとしてると、先生にすぐ注意されます。

でも、これを繰り返してると、日常生活でも「今この瞬間に意識を向ける」っていう習慣がつく。

これがそのまま集中力につながるんです。

「心を無にする=究極の集中」

空手ってただのスポーツじゃなくて、「武道」なんです。

で、武道っていうのは、心を整える修行でもあるんです。

よく「無心で戦え!」って言いますよね。

これは「何も考えない」って意味じゃなくて、雑念をなくして「目の前のことだけに集中する」ってこと。

この「無心の境地」を目指して稽古をしていくと、日常生活でも余計なことを考えずに「今やるべきこと」に集中できるようになる。

勉強でも、仕事でも、人の話を聞くときでも、スッと集中できる。

これが、空手を習うことで得られる「究極の集中力」なんですね。

まとめ

1. 「気を抜いたら痛い目に遭う」から、自然と集中する。

2. 「一瞬で判断する」ことで、脳が鍛えられる。

3. 「型の練習」で、一つのことに意識を向ける力がつく。

4. 「礼儀作法」が、集中する習慣を作る。

5. 「無心」を目指すことで、余計なことを考えずに集中できるようになる。

こうやって考えると、空手って「最強の集中力トレーニング」ですね!

空手を続けていると、勉強も仕事も、何をやるにも「スッと集中できる人」になれますよ。

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。