空手に必要なメンタルに関する5つのFAQ

空手を続けていく中で、**技術よりも難しいのが「心の扱い方」**かもしれません。

【メンタルに関する疑問】5つに対して、心に響くように解説していきます!

1. 試合や昇級審査の前に緊張しすぎてしまうのですが、どうすれば落ち着けますか?

緊張は「悪」じゃなくて、「集中のエネルギー」

**「緊張=失敗の予兆」ではなく、「本気の証拠」**ととらえましょう。
 本当にどうでもいい場面では人は緊張しません。

深くゆっくり息を吐く
 → 呼吸をコントロールすると、心も自然と落ち着きます。

「いつも通りの動き」をひとつ決めておく
 → 試合前はストレッチでも、型の一部でもOK。ルーティンが心を安定させてくれます。

アドバイス: 緊張してても動ける人が「本当に強い人」です。

2. 相手が強そうだと怖くなってしまうのですが、どうしたら自信を持てますか?

「強そうに見える」だけで、すでに相手のペースになっている

人は“見た目の情報”に惑わされやすい
 → でも大事なのは、「自分がどれだけ準備してきたか」。

不安を減らす方法は、練習量を増やすことだけ
 → たくさん打った突き、何度もやった形。それが自信になります。

「自分はこれで戦う」と決めた武器を持つ
 → たとえば「この突きだけは誰にも負けない」など、1つでもあると心が揺れにくくなります。

名言:「強そうな相手にビビる前に、鏡を見て“自分を信じる練習”をしよう。」

3. 思うように技が決まらないとイライラしてしまうのですが、どうすればいいですか?

“イライラ”こそが、上達のサイン

できない=今まさに伸びてる途中
 → 伸びてない人はそもそも悩みません。

「うまくいかなかった」ではなく、「うまくいくための練習が見つかった」と思う
 → 成長とは、トライ&エラーの連続です。

完璧主義をやめて、“昨日の自分”に勝つ意識へ
 → 比べる相手は「他人」ではなく「昨日の自分」。

ひとこと: 技が決まらないなら「心を整える形」を打ちましょう。技より心が先です。

4. 長く続けているのに、なかなか上達を感じられません…どうしたらいいですか?

「上達してるのに、それに気づけていない」だけかも

最初に比べて、“できるようになったこと”をリストにしてみる
 → ちょっとでも増えてたら、それが“成長の証”。

「停滞期」は、上達のための“準備期間”
 → 体も心も、深いところで何かを整えてる最中なんです。

上達とは、目に見えることだけじゃない
 → 声が大きくなった、後輩を助けられるようになった…それも立派な“上達”。

アドバイス: 成長は“階段”。今は、次の一段に上がる「ため」の時間です。

5. 強くなりたいのですが、「強さ」って結局何ですか?

すごく深い質問ですね。でも、空手を学ぶ人には、いつか答えを持ってほしい問いです。

強さとは
 “自分を信じ、相手を思いやれる力”です。

勝っても謙虚、負けても前向き
 殴られても怒らず、殴られてもニコッと笑える。
 それが“本当に強い人”です。

技が強いだけなら「暴力」
 **心と体がそろって初めて“武道の強さ”**になります。

「強くなったら、優しくなれる。優しくなったら、本当の意味で強い人になれる。」

この記事を書いた人

1977年生まれ。岐阜県出身。3才から空手を始める。愛知大学空手道部OB(平成11年度卒)。大学卒業後、JICA協力隊に参加し、南米のボリビア共和国に派遣される。首都ラ・パスにある国家警察学校の武道教官として学生に空手を指導。警察署、機動隊、要人警護隊、日本大使館への空手と護身術の巡回指導も行う。帰国後は、JICAの短期派遣にて、ラオス、スリランカ、エルサルバドル、フィジーに派遣され空手道の指導に当たる。武道としての空手道、スポーツとしての空手道を研究し、道場で指導中。